ABOUT

21世紀に入り世界は大きく変わりました。IT技術の進歩は加速し、ネットワークは世界に広がり、社会と生活のあらゆる領域をつなぎました。産業、政治、戦争などは情報によって統合され、安全保障のあり方も軍事を中心としたものから、情報を軸に社会の全てを網羅するものへと変化しました。新技術のほとんどはデュアルユースであり、産業や生活に役立つだけでなく、軍事にも転用可能なものが多く、SNSは日常のコミュニケーションから緊急時の連絡や影響工作にまで利用されるようになっています。

それらを統合した作戦が日常的に各国で実施されています。日常生活に溶け込んだ作戦は、かつての軍事作戦とは異なり、軍事行動にいたらない閾値以下の作戦とも言われます。日本も例外ではなく、我々の日常にも各国の作戦が入り込んでいます。

経済安全保障、デジタル影響工作など新領域の安全保障はこうした日常の安全保障の典型です。こうした新領域の安全保障は、国家としての安全保障上の脅威でもありますが、同時に企業や生活の脅威にもなっています。たとえば先端技術が盗まれれば企業の競争力は落ちますし、企業の評判を落とすような影響工作が行われれば事業や株価に影響が出ます。

新領域の脅威は個人の生活から企業そして国家・非国家や地域までシームレスにつながっています。マルウェアを考えていただくとわかりやすいと思います。マルウェアは個人生活にとって脅威ですが、企業の生産拠点を停止させることもありますし、国家の機密情報を漏洩させてしまうこともあります。社会のすべてに影響を与える脅威である以上、安全を保つためには社会全体での対策が不可欠となります。

当社は新領域における脅威を明らかにし、広く共有することで市民生活全体の安全に資することを目標に創業いたしました。そのために複数の専門分野にまたがる情報を収集、整理し、発信してゆくとともに、必要に応じて掘り下げた調査研究を行います。いずれの場合も内部に研究者をおかず、ご活躍中の外部の専門家に委託します。ハブとしての機能に特化することですでに国内外に存在する知見や情報の共有化を推進します。

会社概要

会社名株式会社新領域安全保障研究所
英語社名Institute for New Operational Domains Studies
略称INODS(アイノッズ)
所在地〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町3-7 ヒューリック渋谷公園通りビル5F-95
代表者齋藤孝道
設立2024年5月