Experts– 研究者・専門家からの寄稿記事 –
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陰謀論と差別を主張する権力者が支持される理由―フロム『悪について』から学ぶ
世界中で、デマや陰謀論が流行し、政治的な力を持ち、混乱が広がっている。アメリカで顕著だが、日本もその状況に本格的に突入しそうである。 個別具体的な陰謀論や... -
「制脳権」を中核のひとつにすえる中国の軍事戦略
2025年8月1日付の人民日報は中国人民解放軍国防大学による「新質戦闘力の軍事的革命意義を十分に認識する」という記事を掲載した。この記事は、習近平国家主席の軍事... -
JICAホームタウン騒動はどのように拡大したのか
国際協力機構(JICA)がアフリカとの交流事業を推進する目的で立ち上げようとしたホームタウン構想が撤回に追い込まれた。新聞やテレビではSNSの偽・誤情報が要因と報... -
イスラエルの認知戦の体制
イスラエルはかねて認知戦には力を入れている国である。とくに世界中のメディアや言論界、学術界、政界を監視し、反ユダヤ主義に圧力をかけ、政治的なイスラエル・ロ... -
AIエージェント時代のサイバーセキュリティ最前線〈サイバー防衛研究会9月例会報告〉
サイバー防衛研究会は我が国のサイバー安全保障関係者が参加するセミクローズドな会で、月例講演会などを主催し、我が国が直面している課題について情報と知見の共有を... -
AIと人権/AIはすでに人権への脅威だが、米国テック企業はそれどころではない
いま一大ブームとなっているAI(人工知能)をどう考えるか。本稿では「人権のアイデア」を軸に見ていく。 AIと人権に関する話題は急激に増えているが、本稿では歴史... -
最近の総務省~選挙関連の話題を中心に
選挙とSNS 昨年の兵庫県知事選あたりから、SNSや動画配信サイトが選挙に及ぼす影響が重大視されるようになった。いわゆる「SNS選挙」の問題である。それに伴って選挙... -
「犠牲者意識ナショナリズム」と陰謀論
昨今、デマや陰謀論について、ファクトチェックやSNSの構造などによるアプローチの議論を多く目にする。筆者の書いてきた原稿では、もう少し深い中長期的な社会の体質... -
「疑惑」が引き起こす認知戦リスク──日台分断を狙う印象操作の構図
日本の半導体産業の希望を標(しる)す明るい発表があった矢先、日台関係の分断を懸念せざるを得ないニュースが舞い込んできた。 台湾積体電路製造(TSMC)社は世界... -
なぜ参政党を選んだのか?〈後編〉ロシア工作疑惑、ファクトチェックの影響
2025年の参院選は我が国の情報環境を考えるうえで重要である、という認識に立ち、新領域安全保障研究所は参政党への投票行動に影響を与えた要因を調査することにした。... -
なぜ参政党を選んだのか?〈前編〉外国人不安、YouTube視聴
2025年の参院選は我が国の情報環境を考えるうえで重要である、という認識に立ち、新領域安全保障研究所は参政党への投票行動に影響を与えた要因を調査することにした。... -
新たなステージに入るファクトチェック 効果の検証を
7月に行われた参議院選挙では、ファクトチェック団体だけでなく、テレビや新聞といった既存メディアも検証を行い、国内のファクトチェック活動は新たなステージに入っ... -
イランの情報機関とデジタル影響工作
現代は、すべての国際紛争に関してネット上でバトルが起きている。フェイクかファクトか関係なく、自分たちの“敵”陣営にマイナスになるような投稿を大量に拡散するバ... -
能動的サイバー防御(ACD)と変化するサイバー安全保障戦略
日本のサイバー安全保障政策・体制は大きな転換点にある。2025年5月16日、サイバー対処能力強化法案及び同整備法案が通常国会で可決・成立した。同法案は総理が自ら国...





