Experts– 研究者・専門家からの寄稿記事 –
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元米政府職員を標的にする中国系企業──“沈黙”が招く脆弱性
「Do Nothing. Win.」――この表現は、中国および習近平国家主席を巡り、インターネット上で流布する風刺的ミームの一つで、中国が積極的に行動を起こさずとも、他国の... -
なぜ多くの人々がデマや偽情報を信じたいと思ってしまうのか?――性的抑圧とファシズムの結びつきについて
危機に陥ったリベラル・デモクラシー 2016年のトランプ大統領の当選に、ロシアからの選挙介入があったことをアメリカ政府は公表しているが、2024年のトランプ当選もお... -
何でも「ファクトチェック」では対策を見誤る
偽・誤情報対策として注目されてきたファクトチェックが、アメリカトランプ政権の誕生で逆風となっている。偽・誤情報に対する「検閲」との批判が起き、メタ社は第三... -
ホントは怖い偽誤情報対策 「違法ではないが有害」から「公序良俗に反する」への転換
偽・誤情報をめぐる議論の経緯~会議は踊る 近年、インターネット上の偽情報・誤情報が社会に及ぼす影響が問題視されるようになった。災害や選挙と関連付ける形でその... -
データをめぐる安全保障: 次なる経済安保最前線?
日本の経済安全保障政策は不断の進化を続けている。2024年12月に開催された「経済安全保障法制に関する有識者会議」資料によれば、経済安全保障推進法(以下、「推進... -
AI技術とそれに伴う低信頼情報・悪意あるデータの拡散リスクへの一考察
DeepSeekショックを契機に、生成AIのさらなる技術革新が期待される。しかし、ITの進化とリスクの増大は常に表裏一体であることを忘れてはならない。 近年、AI技術の... -
「AGIピル」あと2年で激変するAIの進化と人類の興亡
「AGIピルを飲む」ということ 今「AGIピル」を飲んだ人たちによる以下のような急峻に変わる世界の未来シナリオが現実味を帯びつつある。 2026〜2027年までに、あらゆ... -
「共感格差」を支える技術 SNS調査の検索・集計に使ったITツールを公開
少し前に、「共感格差」を書いた。ありがたいことに多くの人に読まれたようで、INODS UNVEILにもサマリーを掲載していただいた。 今回は、「共感格差」がどのように... -
北朝鮮のサイバー工作機関と心理戦
北朝鮮には情報工作に携わる組織が、大まかに3系統ある。秘密警察である「国家保衛省」、軍の情報工作機関である「偵察総局」、対韓国の工作機関である党中央委員会... -
「悪役」から読み解く脅威情報の本質
「ディオ・ブランドー」といえば漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部に登場する「悪のカリスマ」であり、悪役にも関わらず絶大な人気を博したキャラクターだ。この... -
陰謀論と信頼
陰謀論とデマが政治を動かす時代 2024年11月の兵庫県知事選において、斎藤知事の再選に、多くのデマや陰謀論と思しき内容が駆使され、出口調査の結果などから判断し、... -
兵庫県知事選挙のファクトチェック活動検証を
兵庫県知事選挙は偽・誤情報対策の大きな転換点になりそうだ。SNSで「偽・誤情報」が拡散したことが選挙に影響したとして規制強化の動きがある。規制強化を進める前に... -
イーロン・マスク vs 報道メディア:もう一つのアメリカ大統領選
アメリカ大統領選、トランプが勝利した 2024年アメリカ大統領選挙では、共和党候補のドナルド・トランプ氏(以下敬称略)が民主党候補のカマラ・ハリス氏を破り勝利し... -
ロシア情報機関とデジタル影響工作
デジタル影響工作の世界的なフロントランナーは、もちろんロシアである。その担い手は同国の各情報機関だ。しかし、実際にどの機関がどの案件の黒幕かというのは、な...