Experts– 研究者・専門家からの寄稿記事 –
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“偽・誤情報対策”の誕生と展開~総務省の有識者会議にみる変化
「対岸の火事」だった偽・誤情報問題(2018~2019) 偽情報・誤情報、時にフェイクニュースなどと呼ばれるインターネット上の言説をめぐって、総務省の有識者会議でお... -
The OnionがInfoWarsを落札─銃問題で対立した「嘘ニュース」サイト
2024年11月14日、風刺メディアの「The Onion」が、アレックス・ジョーンズの「InfoWars」を落札したことが報じられた。現在のところ売却価格は公表されていない。 両方... -
陰謀論と後期近代
前回は「愛着スタイル」と陰謀論の信じやすさに対する実証的な研究データを元に、愛着や親密性の観点が、現在のデマやフェイクや陰謀論によって分断と対立を激化させ... -
中国の『三戦』による沖縄への影響と未来への懸念
1. 世界が沖縄の地政学的課題に注目 最近、沖縄を巡る歴史認識や中国による沖縄への影響工作が活発化していることが国際的に注目を集めている。中国が、いわゆる「三... -
各党公約における「偽・誤情報」対策を比較する
10月27日に投開票が行われる第50回衆議院議員選挙で、各党が公約・マニフェストを発表している。その中で、フェイクニュースや偽・誤情報やその対策についてどのように... -
巨大化する中国の情報・工作機関
SNSを利用した世論操作など、国家機関が密かに進める“誘導工作”が注目されている。もともとロシアが先行していたが、中国も本格的に始めているようだ。 こうした工... -
米国のデジタルプラットフォーム(DPF)規制と大統領選挙
ソーシャルメディアやメッセージングアプリといったデジタルプラットフォーム(DPF)と国家の対立はますます先鋭化している。Meta Platform会長兼CEOのマーク・ザッカ... -
陰謀論と愛着スタイル
愛着と党派性 ジョゼフ・E・ユージンスキは『陰謀論入門』で、愛着スタイルと陰謀論の信じやすさの関係について論じている。自然科学的な研究によるデータに基づいた見... -
新潮流になるか?AIにより生成されたペルソナを活用した影響工作
大手メディアが関与する偽情報配信とAIによる情報拡散 生成AIにより生成された架空のオンライン人格(偽ペルソナ)たちが、ソーシャルメディアへ偽情報を次々と投稿し、... -
偽・誤情報対策が開く思想統制への道
前回迷走していると指摘した総務省の有識者会議「デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会」と「ワーキンググループ(WG)」のとりまとめ案が7... -
中国人民解放軍の改編にみる新領域における戦略方針
2024年4月、中国人民解放軍(PLA)は、戦略支援部隊(SSF)を廃止し、情報支援部隊(ISF)、サイバー空間部隊(CSF)、軍事宇宙部隊を創設した。現地報道では、中央軍事... -
共感格差
国内問題である社会による共感の格差は、安全保障上の問題になりうる。 私は、2022年9月に共感格差というタイトルのブログ記事を書いた。その内容を要約する。 共感格差... -
サブカルチャーと情報工作
INODS UNVEILをお読みの皆さん、はじめまして、の方は、はじめまして。 藤田直哉と申します。サブカルチャーやネットカルチャーを中心とした批評を書いたり、映画の大学... -
ロシアのサイバー攻撃を通したシグナリング:KADOKAWA事件の「B面」
はじめに 2024年6月、KADOKAWAへのサイバー攻撃があった。同社が多岐にわたる事業を展開する著名な企業であることと、その被害の大きさからサイバーセキュリティ業界の...
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