陰謀論者かつ名門出身で知られるケネディ・ジュニアが大統領になったら政府の機密文書を公開すると発言
米大統領選の第三の候補者であり、さまざまな陰謀論の提唱者としても知られているロバート・F・ケネディ・ジュニアが「大統領に当選した場合」の取り組みについて語った。彼は政府に対する国民の信頼を回復するため、9/11の事件に関する情報を開示すると述べて話題になっている。
名門ケネディ家出身の弁護士ロバート・F・ケネディ・ジュニアは、ロバート・ケネディ元司法長官の息子で、ジョン・F・ケネディ元大統領の甥にあたる。米大統領選がバイデンとトランプの一騎打ちとして報じられる中、2大政党のいずれにも属さず無所属の候補者として挑戦する彼は事実上、泡沫候補と見なされるところだ。
しかし反ワクチン活動家として、あるいはケネディ家の異端児として多くの注目を浴びる彼は、何度も行なわれてきた様々な世論調査で10%〜20%程度の支持率を得てきた。民主党・共和党の両方の支持者を削る形で支持を集めているため、バイデン、トランプの両陣営にとって無視できない存在となっている。
そのケネディは7月5日、自身のX(旧Twitter)アカウントで、自分が大統領になった場合は9/11やUAP(未確認空中現象)などの「物議を醸す話題」に関した文書を公開すると語った。透明性を上げることにより、政府は国民からの信頼を回復できるとケネディは投稿で述べている。「政府が隠蔽をしているのではないかという憶測が、政治文化の主流から外れたところで蔓延している。政府に対する信頼は過去最低だ。その信頼を回復するには、正直さと透明性が必要である」
これまでケネディは、ファウチ博士とビル・ゲイツがワクチンの普及を目論んでコロナ禍を誇張したと訴える書籍を出版し、水道水に含まれている化学物質が性同一性障害の原因だと主張し、HIVの感染とエイズとの関係を疑問視し、(自分の叔父の)ジョン・F・ケネディ大統領を暗殺したのはCIAであるという陰謀説を唱えてきた。ケネディ家の兄弟は彼を危険視しており、彼自身を除くケネディの親族はバイデンの支持を表明している。