マイクロソフト脅威分析センターがイランによるアメリカ選挙への干渉をレポート

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マイクロソフト脅威分析センター(Microsoft Threat Analysis Center、MTAC)は2024年8月9日、「Iran steps into US election 2024 with cyber-enabled influence operations」と題するレポートを公開した。

レポートによればイランは2024年6月からサイバー空間でアメリカ選挙に対する影響力作戦を開始した。サイバー攻撃と並行して、人種、経済格差、ジェンダー問題など、アメリカ国内の問題の扇動する活動を強化するとみられている。2024年の選挙では次の4つに注意が必要としている。

1.Sefid Flood
アメリカの社会活動家や政治活動家になりすまし、混乱を引き起こし、アメリカ政府への信頼を毀損し、選挙の信頼性を貶めるようとしている。政治家など対する脅迫、個人情報暴露、または暴力の扇動を行う可能性がある。

2.Mint Sandstorm(イスラム革命防衛隊IRGC配下)
これまでの活動から考えて、今回も干渉してくる可能性が高いが、まだ目立った活動は観測されていない。

3.Peach Sandstorm(別名APT-33、IRGC配下)
2024年6月、大統領選挙キャンペーンの関係者にターゲットに、スピアフィッシングを行った。その後の活動はまだわかっていない。

4.Storm-2035
政治的見解が正反対の米国の有権者グループをターゲットにニュースサイトを立ち上げている。そのひとつ、「Nio Thinker」は、左派寄りの人々をターゲットにして、トランプを侮辱している。別のサイト、「Savannah Time」は、LGBTQ+やジェンダー問題などの話題を取り上げている。これらのサイトはAIを活用したサービスを利用しており、一部のコンテンツをアメリカのサイトから盗用している。

なお、これらの他に、Cotton Sandstorm(Emennet Pasargad)、Lemon Sandstorm(Fox Kitten)、Storm-1660の選挙への干渉が確認されたとしている。

この他に、ロシア、中国の活動にも触れている。

ロシアは、Ruza Flood (別名 Doppelganger2 )、Storm‐1516、Storm‐1841 (別名 Rybar)が活動しており、最も影響力があるのはStorm‐1516としている。

中国は、スパモフラージュとStorm‐1852を取り上げている。

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