米国務省がロシアのRTによる影響工作とサイバー攻撃、軍事装備調達を暴露

  • URLをコピーしました!

2024年9月13日、米国務省はロシアが行っていた海外への干渉を発表した。発表によるとプロパガンダメディアであるRTは準インテリジェンス機関として活動しており、情報工作だけでなく、サイバー攻撃能力や軍事装備の調達まで実施していた。

2023 年春、ロシア政府は RT にサイバー作戦能力を組み込み、情報機関(FSB)とのつながりを強化し、影響工作の強化、後述の軍事装備の調達活動、スパイ活動などを行っていた。

各国で影響工作を行うために、アフリカに「African Stream」(アクセスには要注意)、ドイツに「Red」(アクセスには要注意、英語版)といったWEBサイトを構築し、情報を発信していた。他にアルゼンチン、フランス、モルドバなどでも同様の活動を行っていた。

RTの副編集長とスプートニクの国際放送部長を兼務するAnton Anisimovが管理する大規模なオンライン上のクラウドファンディング・プラットフォームで集めた資金でウクライナにおけるロシア軍の物的支援や兵器を提供していた。具体的には、狙撃銃、サプレッサー、照準器、防弾チョッキ、衣類、暗視装置、無人機、無線機器、発電機などである。一部は中国から調達されていた。

先日の米司法省の制裁に続いてのロシアの活動の暴露となった。

関連記事
米の対応の効果は限定的「ロシアの影響工作は重要だが、国内問題もきわめて重要だ」ISDがNBCに語る
米NewsGuardコメンタリーが指摘するロシアの雇われバカと役に立つバカ、ただのバカ
米司法省が訴追したテネット・メディアでは、なにが語られていたのか

よかったらシェアお願いします
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次