Xのネットメディアはセンセーショナリズムでエンゲージメントを獲得するという論文

2024年9月24日、ネットメディアは従来型のメディアよりもセンセーショナリズであることを検証した論文「Analyzing Sensationalism in News on Twitter (X): Clickbait Journalism by Legacy vs. Online-Native Outlets and the Consequences for User Engagement」が公開された。
一般的にネットメディアは従来型のメディアよりもセンセーショナルな表現を用いて、エンゲージメントを得ようとしている、と考えられているが、それを検証した論文となっている。
センセーショナリズムの10の特徴として下記をあげ、これらから投稿内容がセンセーショナリズムであるかどうかを判別している。
1.誇張
2.前方参照 例:「こ れが⋯の理由 です」
3.リスト記事 例:「⋯に関する17の秘密」
4.疑問文 例:「だろうか?」
5.大文字
6.絵文字
7.ハッシュタグ
8.感嘆符、疑問符
9.スラング
20.文字以外の写真、アニメーション、動画の使用
38,838件のXの投稿を抽出し、政治とエンターテインメントの比率が同等になるよう調整され、自動コンテンツ分析(25,600件)、手動コンテンツ分析(1,440件)が行われた。
この調査でネットネディアとしてあげたHuffington PostやBuzzFeedは、従来型メディアUSA TodayやLA TimesのXでの投稿よりもセンセーショナリズムの傾向があったことがわかった。また、センセーショナルな特徴の数とエンゲージメントの間には正の相関関係が見られ、センセーショナリズムがクリックに結びつくことが確認された。