Metaが国際詐欺組織Pig Butcheringをテイクダウン
2024年11月21日、Metaは国際的な詐欺組織である「Pig Butchering」の取り締まりを強化したことを発表した。「Pig Butchering」とはオンラインで信頼関係を作り、暗号資産などへの投資を行わせ、最終的に資金を詐取する犯罪などを指す。コロナ禍の最中に、アジア太平洋地域で生まれた。拠点の多くはアジアだが、被害者は世界各国にいる。詐欺に従事している人々は全世界で30万人にのぼると言われ、多くが騙されて過酷な労働を強いられている。2023年末の段階で、世界全体で640億ドル(約10兆円)が詐取された。
Metaは過去2年間、各国の法執行機関や業界各社と協力し、こうした犯罪摘発と予防に取り組んできた。今年だけでもカンボジア、ミャンマー、ラオス、アラブ首長国連邦、フィリピンで詐欺に関連する200万以上のアカウントをテイクダウンしている。この中には、日本語話者と中国語話者を標的にしたカンボジアの詐欺組織も含まれている。OpenAIとも共同し、同社のAIを利用しようとした詐欺グループを阻止している。