米国務省GECが12月24日に閉鎖

米国防総省の対デジタル影響工作機関であったGEC（Global Engagement Center）への資金提供の延長が認められなかったため、2024年12月24日に閉鎖された。同機関は8年前に設立され、世界で行われているデジタル影響工作を暴露し、対策を行ってきた。約120人のスタッフと年間予算は6,100万ドル（約95億円）が消えることになる。

以前から続いていた共和党のデジタル影響工作対策へのバッシングの影響も大きい。2023年にイーロン・マスクがGECを検閲機関と呼び、民主主義への脅威と批判したこともあった。
GECの閉鎖は米国におけるデジタル影響工作、認知戦への対応がより政治色の濃いものとなり、党派的なものになったことを端的に示している。
ロシアのプロパガンダメディアであるRTは、米国のプロパガンダ機関が閉鎖された、と報じている。

参照URL
https://cyberscoop.com/state-departments-disinformation-office-to-close-after-funding-nixed-in-ndaa/
https://www.aljazeera.com/news/2024/12/25/us-government-agency-targeting-foreign-disinformation-shuts-down
https://sg.news.yahoo.com/us-agency-focused-foreign-disinformation-201140014.html
https://www.rt.com/news/609944-us-closes-disinformation-agency/