末期がん患者などに代替医療広告をグーグルで出稿
がんの代替医療クリニックが、15,839,504ドル(約25億円)を投じて、がん患者に広告を出稿していたことがわかった。広告はグーグルのキーワードマッチングで「末期がん」など、がんに関する情報を求めている利用者に対して表示され、広告からのアクセスはクリニックのトラフィックの44%を占めた。
2024年12月23日に公開された「Google allows advertisers to target the sensitive informational queries of cancer patients」という論文で明らかにされたもので、科学的に裏付けのない代替医療をがん患者のセンシティブな情報を使ってプロモーションしていたことになる。特に、治療の手立てがない状態の患者など脆弱な立場の利用者を狙い撃ちしていた。
2023年にはCenter for Countering Digital Hate (CCDH)が、誤解を招く内容の偽の中絶反対広告やロシアの偽情報などがグーグルに出稿されていたことを明らかにしている。