MetaがDEI制度を廃止、Amazonはポリシーから削除

MetaがDEI制度を廃止することをAXIOS誌が報じた。DEIは、Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)のための制度であり、人種や性別などのさまざまな属性を持つ人々に公平に参加できる仕組みなどを指す。
MetaにはDEIのためのチームがあったが、それが解散となった。取引先の選定、採用、評価についてもDEIを反映したものをなくす。
一方、Amazonのポリシーのページは大幅に変更されていたことをワシントンポスト紙が伝えている。「Equity for Black people」と「LGBTQ+ rights」のページは削除され、「Diversity, equity, and inclusion」セクションは「Inclusive Experiences and Technology」セクションに変わった。また、こうした人々の権利を守るための立法などを積極的に支持する記述もあったが、現在はなくなっている。トランスジェンダーの人々への保護措置も廃止された。
Amazonは2024年11月25日にカナダのCITIZENLabによって、世界の一部の地域においてLGBTQ+やオカルトなどの書籍を検閲し、出荷していなかったことが暴露されたこともある。
これらの変化は一昨年の最高裁で大学入試における差別是正措置を認められなかった判決以降、広がっており、新政権発足を前にさらに加速したようだ。