ISDがイデオロギーなきテロへの対策を提言

  • URLをコピーしました!

ISDは昨年イギリスで発生したサウスポートの事件は、近年増加している「イデオロギーなきテロ」への対応ができていなかったために予防できなかったとするレポートを公開した。ISDが指摘するように、近年のテロにはイデオロギーやイデオロギーに基づく組織と関係のないものが増加している。
以前の記事でご紹介したTikTokテロリストは、イスラム系の組織を支持していることが多いが、実際にその組織とほとんど接点がなく、個人での活動が中心だ。また思想の内容も理解しているとは言えない。

現在はイデオロギーに基づくテロの組織と、一般的な暴力に対応する組織が別になっており、これを常時統合して対策にあたることが必要である、とISDは提言している。

よかったらシェアお願いします
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

複数のIT企業の経営にたずさわった後、2011年にカナダの永住権を取得しバンクーバーに移住。同時に小説家としてデビュー。リアルに起こり得るサイバー犯罪をテーマにした小説とネット世論操作に関する著作や評論を多数発表。代表作として『原発サイバートラップ』(集英社)、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社)、『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』(角川新書)、『ネット世論操作とデジタル影響工作』(原書房)など。
10年間の執筆活動で40タイトル刊行した後、デジタル影響工作、認知戦などに関わる調査を行うようになる。
プロフィール https://ichida-kazuki.com
ニューズウィーク日本版コラム https://www.newsweekjapan.jp/ichida/
note https://note.com/ichi_twnovel
X(旧ツイッター) https://x.com/K_Ichida

目次