ドイツ Xに研究者へのデータ提供を強制する判決

2025年2月23日の選挙を前に、ドイツのベルリン地方裁判所はXに対し、2月25日までオンラインのインタフェースを介して要求されたデータをリアルタイムで提供する緊急命令を出した。
この裁判は、ドイツのDemocracy Reporting International(DRI)とSociety for Civil Rights(GFF)が起こしたもので、Xが研究者にエンゲージメントなどのデータを提供しないのはEUのDSA(デジタルサービス法)違反であると訴えていた。
裁判所はこの主張を認め、Xにデータへのアクセスの提供と、訴訟費用6,000ユーロ(約94万円)を支払いを命じた。
もともとEUはXがDSAで規定されている研究者へのデータアクセスを許可していないと非難していたが、Xは応じていなかった。活動家グループによる訴訟の結果、強制的に提供することとなった。
DRIとGFFは選挙に先立って、TikTokとMetaにデータ提供を要請していたが、こちらは認められている。Xからは拒否されたため、今回の訴訟となった。
Xが応じれば大きな前進になるが、Xに選挙までにデータ提供を強制することに失敗すればDSAの有効性に疑問が生まれそうだ。