アメリカの不穏 リベラル優生学、科学的人種差別、白人至上主義

出生主義者( natalist )のカンファレンスにリベラル優生学や科学的人種差別の推進者たちが招かれている。イーロン・マスクは出生主義の支援者であり、彼自身も優秀な遺伝子を持つ子孫を増やそうとしている。すでに4人の女性との間に13人以上の子供がいるという指摘もある。
このカンファレンスは今回で2回目だが、リベラル優生学や科学的人種差別、白人至上主義などの推進者たちが登壇するものとなっている。登壇者のひとりである「Crémieux」は人種や経済などに関する投稿をよく行っているアカウントで、地域や国家によるIQの違いについてくわしい。イーロン・マスクもたびたびこのアカウントの投稿を拡散している。このアカウントは、科学的人種差別主義者を擁護していることでも知られる。
このカンファレンスにはリベラル優生学として知られるJonathanAnomalyも登壇する。JonathanAnomalyは富裕層向けに高いIQの遺伝子を選別するサービスを行う企業を手伝っているという。
出生主義はこうした自称優生学や自称科学的人種差別の推進者と関係があり、イーロン・マスクの支援を受けている。
白人至上主義の台頭もアメリカの不穏を示している。J・D・ヴァンスやイーロン・マスクなどに支持されているCaptive Dreamerは強烈な白人至上主義のアカウントで、以前のtwitterであればバンされたような発言を繰り返し、時にはイーロン・マスクによって拡散されている。
世論を操作する方法はおおまかに国家の関与度合いによって4つのレイヤーに分かれる。
1.国家が直接プロパガンダを発信する
2.国家が外部組織の設立や支援(資金や場の提供など)を通してプロパガンダを発信する
3.国家が間接的にプロパガンダを支援する(拡散など)
4.国家が黙認する
アメリカはすでに直接プロパガンダを発信し、外部組織の支援、間接的な支援、黙認といった全てのレイヤーで関与し、「不穏」が加速している。