ドッペルゲンガーに関連したロシア企業のCEO逮捕

モスクワのMeshchansky裁判所はAeza GroupのCEOであるYuri Bozoyanと2人の従業員(Yuri BozoyanとTatyana Zubova)を逮捕した。報道によれば同社はいわゆる防弾ホスティングを提供しており、マルウェアや麻薬取引に関わる犯罪ネットワークのインフラを支えていたとされている。今回の容疑はそれにまつわるものだが、世間の関心は別な方に向いている。
同社のサービスは犯罪ネットワークのインフラだけでなく、世界でもっとも有名とされるデジタル影響工作作戦ドッペルゲンガーのインフラも提供していたのだ。しかも、今回捜索が行われた同社のオフィスは、かつてロシアのデジタル影響工作を行っていたプリゴジンの元オフィスだ。
ただし、逮捕に踏み切ったということは、すでにドッペルゲンガーのインフラは他に移行済みなのだろう。
参照記事
Moscow court arrests CEO of Aeza Group — the technical provider of the Kremlin’s Doppelgänger botnet https://theins.ru/en/news/280278
Russia arrests CEO of tech company linked to Doppelgänger disinformation campaign https://therecord.media/doppelganger-ceo-arrests-russia-tech
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