TikTokが台湾の若者の中国への抵抗感を下げている?

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TikTok およびその元となった中国Douyinが台湾の若者の中国への抵抗感をさげている、という台湾のシンクタンクDoublethink Labの研究員の発言が波紋を呼んでいる。この発言は、Financial Timesの記事に掲載されたもので、「中国への併合に賛成させることはできない」としながらも、「中国への抵抗感を下げる効果はある」と回答している。また、政治的ではないコンテンツから政治的なコンテンツに誘導するアルゴリズムの可能性なども指摘された。台湾におけるTikTok(およびDouyin)の普及率は22%と高くないが、若者に影響を与えている、と分析されている。
この発言はすぐに台湾のTAIPEI TIMESTaiwan Newsなどでとりあげられた。

台湾と中国の交流は緊張の高まりとともに少なくなっており、中国の実態に触れる機会のない若い世代が中国に幻想を持つようになっている可能性もあるという。また、若年層の投票率の低下から政治的なものへの関心が低くなっていることも懸念されている。

Doublethink Labは以前から中国のSNSの台湾における影響について警告を発信しており、昨年はGuardianThe NewYork Timesでも取り上げられていた。

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この記事を書いた人

複数のIT企業の経営にたずさわった後、2011年にカナダの永住権を取得しバンクーバーに移住。同時に小説家としてデビュー。リアルに起こり得るサイバー犯罪をテーマにした小説とネット世論操作に関する著作や評論を多数発表。代表作として『原発サイバートラップ』(集英社)、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社)、『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』(角川新書)、『ネット世論操作とデジタル影響工作』(原書房)など。
10年間の執筆活動で40タイトル刊行した後、デジタル影響工作、認知戦などに関わる調査を行うようになる。
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